エンボス加工の表現でパッケージを演出

エンボス加工の表現でパッケージを演出

今回は表面加工の「エンボス」についてご紹介致します。

エンボスって何?

エンボスっていうだけでもいろいろありますが、今回は原紙本体にエンボス柄を付ける仕様とオフセット印刷加工でエンボスを作る仕様をご紹介致します。

まずは原紙にエンボス加工を施す仕様です。

模様を彫刻した凸版と凹版のロールの間に紙を通し、圧を加え全体的に模様を付ける特殊加工です。エンボス加工を施す事で、通常の原紙にちょっとした工夫でおしゃれなパッケージに仕上がります。簡単に言えば、ボコボコっとした紙質になるという事です。

 

※エンボス柄は廃盤になる場合も御座いますので、新規案件の場合は随時担当営業へご確認をお願い致します。

上記下記の写真でみるように、単色系の色ですと模様がとても栄えるように感じます。フルカラーで印刷したものでも良いですが、デザインによりますが模様を引き立たせる場合は、色数が少ない方がより効果的です。

例)水絞エンボス加工+金箔押し加工

通常の原紙にエンボス加工を施しました。手触り感、質感もぐんっと上がります。

下記の写真のように3次加工で、金箔の箔押し加工もしっかりのりました。とても素敵なパッケージです。もちろんエンボス柄、箔押しデザインによっては、箔がしっかり乗らなかったり、文字が欠けてしまったりとなかなか難しい加工です。

シンプルの中にこだわりがあるパッケージに仕上がりました。

 

次はオフセット印刷で仕上げるエンボス加工をご紹介します。

グロスニス(艶有り)またはマットニス〔艶消し)

オフセット印刷機のインキ壷に入れて通常のインキと同様に印刷します。カラー4色を印刷する場合は、1胴から4胴でCMYKを印刷して、5胴目でニスを印刷します。印刷面を保護して耐摩性を高めます。光沢とつや消しタイプがあります。メリットとしまして、通常の印刷機で印刷できるのでとても安価です。弊社では5色+コーター胴の機械が1台、6色機が1台の印刷機がございますので、1回でニスまで印刷可能なので、安価でご提供出来るというわけです。デメリットで言いますとパッケージ等を置く場合、店舗で置く場所や置く時間(日数)等の条件などで、ごく稀に時間が経つにつれて変色してしまう可能性があるという事です。皮膜層が非常に薄いので、プレスコートやPP貼りほどの保護力はありません。OPニス(オーバープリントニス)と呼ばれてます。

UVクリアー

上記のような印刷機のインキ壷に入れて印刷するのではなく、印刷機の最終部分についたコーターユニットと呼ばれる部分で印刷します。塗布量を多くする事が可能なので、上記のニスに比べてツルツル、テカテカの仕上がりになります。皮膜も厚くなります。UVニスは紫外線をあてて硬化させます。こちらもコーター胴が同じ機械に付いていますので、1回で印刷可能なので、安価でご提供出来ます。

上記の2種のニスを使って印刷で「擬似エンボス」を作成します。

擬似エンボスとは?

印刷でエンボス調の凹凸をつくり、浮きだし効果を見せる事ができるUVニスによる印刷技術の方法です。上記のエンボス加工のように、印刷後にエンボス加工を施す場合、別工程により専用の型押し加工を行ったりと、高コストや納期が必要でした。疑似エンボス印刷は、2種類のニスを組み合わせたコーティング技術で、印刷機上で浮きだし効果を表現するため、経済的で対応可能な表面加工になります。

上記は通常の刷版を使い、模様を作り出しました。ちょっと分かりづらいですが、模様の部分はOPニスを印刷して、そして全体にUVクリアを印刷します。OPニスを先に印刷した部分はUVクリアが弾いて模様が浮き上がる仕組みです。

上記写真でいうとロゴ、車のシート部分は光沢感を出す為に、その部分をOPニスが乗らないように刷版でニス版を作り、UVクリアニスだけのるようにします。そうすることにより、その部分だけが光沢感のある表面加工になります。そして逆にそれ以外をOPニスで印刷して、その後UVニスのインキをのせることで、インキが弾きざらざらっとした加工になります。

エンボス加工のお問い合わせは、下記までご連絡ください。

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