化粧箱の表面加工、マット加工の4種類をご紹介
パッケージ印刷後の表面加工
埼玉県の地域密着パッケージ製造会社、(株)藤田のです。本記事では表面マット加工について詳しく解説します。ほとんどの化粧箱は輸送時の擦れによるギズ、印刷はがれ、印刷の移りを防具ために印刷後に表面にニスやビニールなど表面加工のコーティングをします。
表面加工のコーティングには、主にツヤツヤしているコートとツヤなしのマットに分かれます。
ツナなし→マット→反射なし ツヤツヤ→コート→反射あり
角度によって、光沢があり光が反射している右側の化粧箱がコート、左側の光の反射なしの化粧箱がマットです。
光の反射だけでなく、鏡面具合で見ると、ツヤありのコートは腕時計が写っています。
写り込まない化粧箱がマットとなります。
マットはしっとりとした風合いで、落ち着いた雰囲気が出て、上品な商品のパッケージにはぴったりです。
マットもコートも同じ黒い色の消し用箱ですが、表面加工の違いで質感が大きく変わっていることが写真でお分かりいただけましたでしょうか?
化粧箱表面加工のマット加工の種類
表面加工のマットにはいくつか種類があります。その種類によって耐久性、マットの質感、コストが変わってきます。
マットの種類はどのなものがあるか?ご紹介します。
パッケージ印刷後の商品パッケージを4個、展開のまま写真をとりました。
この商品パッケージ4種類に共通したことがあります。
試しに、もう1つパッケージを追加します。
追加したパッケージだけ光が反射しています。
他4つに共通していることとは、パッケージ印刷の表面加工に光の反射を抑えるマット加工をしているということです。
角度を変えて、もう1枚、ニス加工をした上に乗せたパッケージは蛍光灯の光を反射していますが、他の4種は光の反射が抑えられ、反射してないといってもいいレベルです。
表面加工とは
化粧箱は印刷後に表面にニスやビニールなどのコーティングをして、輸送時の擦れによるギズ、印刷はがれ、印刷の移りを防ぎます。保護としての意味と付加価値をあげるための意味もあります。
ニス、ビニール、プレスコート、PP、UV、LCコートと材質によって平滑度による質感が変わってきますが、一番はじめに2択で選ぶことになるのが、グロスニス(つや有)かマットニス〔つや消)のどちらか?ということになります。
落ち着いた雰囲気のでるマット加工
マット加工のマットとは「つや消し(光沢のない)」という意味です。化粧箱表面の光の反射が抑えられ、光沢が極めて少なくため、しっとりと落ち着いた仕上がりとなります。マット加工は落ち着いた雰囲気や格式の高い高級感を出したい時にオススメな加工です。品格をプラスしたい時やシックでスタイリッシュさを強調したい場合などに効果的です。
写真ではわかりにくく、実際に手に持っても違いはわかりにくいですが、4種類の商品パッケージには表面加工に種類の違うマット加工が施されています。
●白と黒のパッケージは「マットニス」
●赤いパッケージは「マットビニール」
●黒い小さいパッケージは「マットPP(YMS-1)」
●大きい黒のパッケージは「ジェースクラッチフィルム(J Scratch)」
マットニス
マット感 ★★ お値打ち感 ★★★★
艶消し効果のあるマット成分の入った溶剤のニスをパッケージ印刷と同時に紙表面定着させる表面加工です。
マットニスをインクと同じように絵柄やパターンとて部分的に印刷することにより、写真の部分だけマットにして光が反射しない等の加工ができます。
マットニスの効果はわかりにくいため、明るい地にマットニスをかけた場合は、特に加工がわかりにくいことになります。
マットビニール
マット感 ★★★ お値打ち感 ★★★
マット系合成樹脂と速乾性ニスを混ぜた液をローラーで印刷表面に施し、赤外線ヒーターで溶剤を熱乾燥させ用紙に定着させる表面加工です。
マットニスよりも落ち着いたマットの質感があります。
マットPP
マット感 ★★★★ お値打ち感 ★★
紙の表面にマット感を出すマットポリプロピレンフィルムに接着剤を塗布し、熱風乾燥した後、紙とフィルムを熱圧着し張り合わせる表面加工です。マットビニールよりも落ち着いたマットの質感があります。
マットPPフィルムは高級感がある反面、、傷が付きやすいというデメリットがあります。運搬や陳列時には十分気を付けてください。
ジェイ スクラッチフィルム(J Scratch)
マット感 ★★★★ お値打ち感 ★★
質感、見た目は殆どマットPPフィルムと変わりませんが、傷が付きにくい処理を施された特殊フィルムで傷がほとんどど目立たないフィルムです。 印刷の後加工の工程が複数ある場合は、加工中、キズがつきやすくなります。そういった場合は傷がほとんどど目立たないマットPPをおすすめします。
マット加工のご注意
マット加工注意点は加工を施すと印刷物の色味が若干変化します。濃度は高く、やや彩度が低く見えます。色にこだわる場合は色校正だけではなく、加工を含めたサンプルを作成することをお勧めします。
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