売り上げに直結する商品パッケージのキャッチコピー

商品パッケージのキャッチコピーはいらない？

世の中、言葉よりも形状や色彩の方が簡単に端的に伝わることから視覚に訴えるものを多く利用しています。
アウトレットモールのトイレの案内はマークで表示していますし、女性誌のアクセサリー広告は宝石類を身につけた女性の写真だけです。
これは言葉で説明されるよりマークや写真の方が端的に情報や魅力を伝えることができるからです。

商品パッケージのデザインにおいても、売れている商品のパッケージは写真やイラストなどのイメージをドーンと大きくレイアウトしたデザインになっています。
これも商品の魅力が伝わる写真やイラストのビジュアルでデザインすることが一番ダイレクトに訴えることができるためです。

商品パッケージに有効なキャッチコピー

しかし、その商品が写真だけでは魅力を伝えきれない場合もあります。
写真によっては写真だけでは、どんなにこだわった材質と製造法の商品かは伝わらない場合があり、写真だけでは特長がわかりにくい場合があります。
その場合にはキャッチコピーで、伝える情報を補助してあげましょう。

では、商品パッケージにはどのようなキャッチコピーが有効か？という観点から、売り上げにつながる商品パッケージのコピーのポイントをあげていきます。

1.ターゲットを今、パッケージを見ている購入予定者にしぼる

今、この商品パッケージを手にとってる、今すぐ、この商品を必要としている人に向けてキヤッチコピーでアピールしてください。購入した方の生活がこの商品でどんな豊かになるお得な点があるか？つまり、この商品を買うべき理由をアピールします。
シャンプーを例にとります。

商品パッケージを手に取る購入予定者が、こまめに髪の毛のセットにいく方がターゲットなら

例
まるで美容院で洗っている気分のアミノ酸系シャンプー

最近、髪の毛のツヤに悩み始めた40代半ばの方がターゲットなら

例
8種類の国産オーガニックハーブでハリ・コシがよみがえる

と、なるはずです。
ターゲットにアピールしなければ、他社商品との違いは表面上「匂いがよくて」「汚れが落ちる」と非常に小さな違いしかありません。
しかし、購入する方にキャッチコピーでメッセージとして送ることで、反響のある、共感を得られるキャッチコピーに激変するのです。

2.数字でわかりやすくする

商品を手にとり購入したらどうなるのか？どんな秀逸なキャッチコピーで説明があっても明確ではない時は具体性を混ぜて説明してください。
数字と数値を入れることで基準が明確になります。以前商品と比べたり、他社商品との比較検討の基準になります。

例
×売り上げが伸びるキャッチコピーのコツ
 ○売り上げが248%伸びるキャッチコピーのコツ

例
×車を紫外線から守る、長期間、撥水コート
 ○車を紫外線から守る、9ヶ月間、撥水コート

どんな説明でも数字ほどは具体的に表現できません。
数字ははっきりと比較しやすいため、人の目を引き付ける力があります。キャッチコピーに数字があるだけで使用をイメージさせることができます。

3.一度に全部を伝えない

中学校の時に暗記させられて、あれだけ苦労した徒然草や枕草子も文章にしてみたら、あらびっくり、数行の少ない文章量です。しかし、1回だけ読んだら全部を暗記できる人はそうそういないはずです。
さらにもっと短いキャッチコピーでさえパッと見て全てを記憶できる人はいません。
開発者は商品の特長が次々に思い浮かび、あれも表記したい、これも記したいとなりますが、ショッピングにおいて人間の記憶は2つが限界です。
ジャガイモの後に人参を買うとそこまでです。

1つ目と2つ目にどんな秀逸なコピーができたとしても、もし追加してしまった3つ目のコピーを読んだ瞬間、1つ目の特長は記憶から無くなり、特長はないことになります。
また、4つも5つもコピーの文章があったら読む気を無くします。
簡潔なコピーを目指すことが、読んでもらうことの最低限のマナーになり、その先のさらに簡潔なコピーが秀逸なキャッチコピーになるのです。

各ポイントをチェックし、商品パッケージのキャッチコピーを考える際の参考にしていただければ幸いです。

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